道の途中で

生き辛さ、依存性や不安を抱える人へ。スピリチュアルが私に教えてくれたこと。

インナーチャイルドワークでできることできないこと

インナーチャイルドのワークは、自己認識や世界観を変えていくのにとても大きな効果をもたらします。

私もインナーチャイルドと向き合うようになったことで、自分の認識というものがいかに偏っていたのかを知り、その結果自分への信頼や自己愛を深めることができました。

 

だけど、私はそこで終わることができず、いつしかインナーチャイルドの完全な癒しを求め続けてしまっていたように思います。

苦しみや不快感を感じる度に、根本の原因に立ち返り、癒し、修正する作業を延々と繰り返し続けていたのです。

そうしてある時気がつきました。

とてもきりがないことに。

 

それでも、そうしないわけにはいきませんでした。私は心のどこかで潜在意識(インナーチャイルド)が完全に癒されることが自分の幸せなのだと錯覚していたのかもしれません。

 

それを救ってくれたのはある人の言葉でした。

「潜在意識がチャイルドで、顕在意識がお母さんなんだよ。」

その短い言葉に、私の心がどれほど救われたかとても言い尽くせません。

 

潜在意識とは何でしょうか。

以前のブログでは幼少期に作った間違いだらけの辞書とも書きましたが、それは私たちの肉体そのものと言っても良いかもしれません。

だけど、私たちの本質は肉体ではなくスピリット=魂です。

潜在意識を生きるとは、肉体を生きることに他なりません。

今ここを生きるのではなく過去を生きることです。

 

また、潜在意識(インナーチャイルド)はあくまで12歳までという幼少期に培われた古い意識です。それを完全な状態に修復していくのは不可能であると共に、あまり意味のないことなのかもしれません。

 

ならば、私たちがより良く生きていくためにできることは、生きるということの主体をチャイルド(潜在意識)からお母さん(顕在意識)に明け渡すことではないでしょうか。

もちろん、それには自身の自己認識や世界観が癒されていることが必要不可欠ではあります。

インナーチャイルドのワークは、その癒しの根本となる自己愛を得ること、また偏った認識の癖が過去にあることを知ることだけで、本来は充分なのかもしれません。

 

私はおそらくそこを間違えていました。

まるで過保護な母親のようにインナーチャイルドの痛みに寄り添いながらも、未熟なままを認めず、立ち上がるよう促し続けていたのです。

 

更に潜在意識(インナーチャイルド)を癒し続ける作業というのは、あるがままの感情を時に否定する行為にもなりかねます。

感じること(インナーチャイルド)はそのままで良いのです。

それがどんなに未熟でネガティブなものであってもしょうがないのです。

だって、それは記憶の再生に過ぎないから。

お母さん(顕在意識)はそれを受け止めるだけ。チャイルドを深く愛すれど、人生を主導させるべきではないのです。

 

そして、お母さん(顕在意識)を偽りなく良いものに近づけていくために、先人たちはたくさんの知恵をこの世界に残してくれています。

それらと共鳴することは自らの内にもその一部があり、完全なるものがあることを私たちに教えてくれます。

 

私たちの肉体は潜在意識の塊ですが、本来の私たちは潜在意識という過去の記憶ではありません。

それを知ることが、インナーチャイルドにとって何よりの癒しとなるのかもしれません。